好きなものは、儚いもの
わたしはこれといって特に好きなものはないのですが、抽象的な表現では【儚いもの】が好きです
これが永遠に続くことはない・・
消えていってしまう儚さ
花が枯れてしまうのも
子どもが日に日に大きくなっていくことも
街並みが変わっていってしまうことも
すべて美しいと感じます
この今という瞬間は、たった今しかなくて
二度と戻ってこなくて
だからといってそれほど大切にできているかと聞かれれば
毎日繰り返される日常に飽きたり
当たり前のように感じてしまったり
丁寧には生きていられないその不躾な態度もまた人間らしくて好きです
わたしはどこかで消えてしまいたいという想いがあるので、
きっとその想いを、【儚いもの】と連想させて消化させているのだとおもいます
人間はいつか死ぬ
そう思いながら、日々、淡々と生きています
もしも大切なひとがこの世界からいなくなったら、すぐさま消えてしまいたいほど、この世界には未練がありません
これもまたわたしの人生
依存してるといわれようと、いまこの世界に生きている意味があるのであれば、それほど嬉しいことはないです
わたしのこの想いですら、時が流れたら、移ろい、そして忘れていくのでしょう
しばらくまた、儚さに酔いしれようとおもいます